大邱で体験する韓国伝統の癒し旅:へそ灸と座燻の魅力
韓国旅行の計画を立てる際、今回のテーマを「癒し」と決めました。その中で、韓国第3の都市、大邱が「メディシティ」として知られていることを知り、大邱行きを決めました。大邱は、古くから韓方薬材の取引地として栄え、360年の歴史を誇る韓国最古の薬令市を持つ都市です。さらに、大邱韓方医科大学付属病院など、韓方医学と現代の医療が融合した都市でもあります。
「韓方体験」を求め、最初は大邱韓方医科大学付属病院で韓医を体験しようと考えましたが、コロナ後のメディカルツアーは再開されていないようです。
その代わり、へそ灸や座燻といった韓国伝統の施術が受けられる「보령사(ポリョンサ)」という施設を発見!さっそくKTXの予約を取り、初めての大邱行きを決めました。正直、今回の大邱旅行は、へそ灸体験がメインです(笑)。
大邱の癒し旅がどうなるのか、ワクワクしながら旅の準備を進めました。
へそ灸と座燻の効果とは?冷え性や女性特有の不調に効く韓方療法の魅力
へそ灸は、東洋医学の一つで、おへそにお灸をすえることで体を温める治療法です。
体の中心にあるおへそは、東洋医学では重要なツボとされています。そんなへそ灸には、女性特有の不調や冷え性に効果があるとされています。
へそ灸の主な効果は次の通りです:
• 女性特有の不調の緩和:生理痛や更年期障害など、女性特有の不調を和らげる効果が期待されています。
• 消化器系の改善:胃腸の働きを活性化し、消化不良や便秘の改善に役立つとされています。
• 免疫力の向上:体の中心部を温めることで、血行が良くなり、免疫力が強化されると考えられています。
• 冷え性の改善:へそ周りを温めることで、体全体が温まり、冷え性の症状が軽減されるとされています。
• ストレス解消:リラックス効果があり、ストレスを和らげる効果が期待できます。
次に、座燻は韓方医学で用いられる伝統的な療法で、主に女性の産後ケアや婦人科系の不調改善に用いられます。
下半身を温める座燻は、冷え性や体のデトックスを助けると言われています。
座燻の主な効果は次の通りです:
• 産後回復の促進:子宮収縮を助け、腰痛や疲労の回復を早めるとされています。
• 冷え性の改善:下半身を温めることで全身の血行を促進し、冷え性の症状を改善します。
• 婦人科系の不調緩和:生理痛や不規則な生理周期、更年期障害などの症状を和らげる効果が期待されています。
• デトックス効果:発汗を促し、体内の毒素排出を助けると考えられています。
• リラックス効果:温熱効果により、心身のリラックスをもたらします。
更年期で万年冷え性に悩む私にとって、これらの療法はまさに理想的です。冷えや代謝の悪さに悩んでいる方には、まさにぴったりの療法ではないでしょうか?やらない選択はないでしょう!
へそ灸&座燻サロン「보령사(ポリョンサ)」:アクセス方法
「보령사(ポリョンサ)」は、大邱の地下鉄「南山駅」2番出口から徒歩1分の場所にあります。
私たちはソウルから日帰りで大邱へ向かいました。ソウル駅からKTX(特急電車)に乗って、約1時間40分の旅です。景色を楽しみながらおしゃべりしていると、あっという間に大邱に到着します。
大邱には空港もあり、成田、関空、福岡、札幌などから直行便があります。
駅を出て左へ進むとすぐに見える建物の3階に位置しています。とてもアクセスしやすい場所にあるので、初めて訪れる方も迷うことはないでしょう。
ポリョンサ(보령사)
대구광역시 중구 남산동 2121-22
Naver Mapリンク
보령사(ポリョンサ)でのへそ灸&座燻体験:心身を温める韓方療法の魅力
エレベーターで3階に上がるとすぐに入り口があり、靴を脱いでロッカーに入れ、鍵を持って受付に向かいます。
へそ灸(2時間)+座燻(30分)のセットで20,000ウォン!
約2,200円でこの体験ができるのは、驚くほどお得です。靴のロッカーの鍵は、そのまま更衣室のロッカーの鍵になるので、同じ番号のロッカーを使用します。服を脱いで館内着に着替えますが、後で座燻をするため、下着のパンツも脱ぎます。準備ができたら、大広間でへそ灸を始めます。
広い薄暗い部屋には、何人もの人が寝転がり、お腹にお灸(もぐさ)の入った筒を置いています。
チムジルバンのような雰囲気ですが、ここではお灸の煙がそこここから立ち上っています。スタッフが場所を案内し、私たちにももぐさが入った竹筒を持ってきてくれました。竹のマットレスの上に薄い布団が敷いてあり、その上に横になります。館内着のお腹をめくり、真ん中に穴が開いたキルティングの座布団を2枚重ね、その穴からおへそを覗かせます。そして、その上に竹筒を乗せます。
奥にもずらっと寝転がるスペースがあります。
もぐさが燃えると次第に熱くなり、熱すぎる場合は座布団の端を折り曲げて温度調整をするよう説明されました。
平日の昼間ということもあり、部屋は静かで、ヒーリングミュージックが小さく流れています。うとうとしてしまいそうでしたが、竹のマットレスのせいか、熟睡というわけにはいきません。途中、スタッフがもぐさを足したりかき混ぜたりし、温度を保ちながら施術を続けてくれました。
約2時間が経ち、スタッフが「あと10分ほどで移動します」と教えてくれました。
時間が来ると、座布団と竹筒を持って、座燻の部屋へ移動します。この時点で、背中が軽くなり、内臓が冷えていたことを実感しました。寝ていたおかげで足の疲れもすっかり取れました。
座燻の部屋では、椅子の下の穴にモグサの筒を入れ、スカート状の布を着用します。
座燻は蒸気のよもぎ蒸しよりも熱さがマイルドで、体の内側からじんわり温める感覚が心地よかったです。常連らしきおばちゃんがモグサの残りを置いていってくれたので、足も一緒に温めました。30分ほどじんわりと温まり、体の芯からほぐれる感覚を味わいました。
座燻が終わったら着替えて終了です。
シャワーはありませんが、大量に汗をかくわけではないので、シャワーを使いたいほどでもありませんでした(私は汗をかきにくい体質です)。お灸の匂いはかなり強いかもしれませんが、自分では気になりませんでした(笑)。
へそ灸と座燻を受けるべきはこんな人!
私は、更年期障害による頭痛と肩こりと膝痛を解消するために、ホルモン補充もしているのですが、この後、肩こりと足先の冷えがかなり軽減しました。(翌日の韓医院の鍼治療の効果もあると思う)
いつもお腹が冷たいので、冷やしすぎないように気をつけようという気持ちが改めて生まれたこともよかったです。
同じように更年期障害や、冷え性でお悩みの方、代謝が悪い人、生理不順などの婦人科系の調子が悪い方にもおすすめです。
初めてのへそ灸体験で気をつけたいポイント:快適に体験するためのアドバイス
へそ灸はリラックスできる施術ですが、初めて体験する方にいくつかの注意点があります。
まず、皮膚が敏感な方は、へそ灸の熱を強く感じるかもしれません。私は皮膚が丈夫なので特に問題ありませんでしたが、友人は皮膚が薄く、かなり熱く感じたそうです。座布団を二重にしても足りず、時々手で竹筒を少し持ち上げて調整しないと火傷しそうな感覚があったとのことです。ですので、敏感肌の方は、無理せずにスタッフに相談するか、少し熱さを感じたらすぐに調整を行うようにしましょう。
また、ロッカーは普通の銭湯などで見かける一般的なサイズです。大きな荷物は入らないので、持っていく荷物は必要最低限に抑えておくのが良いでしょう。
アラフィフ女性におすすめ!心も体も癒されるへそ灸
韓国旅行といえば、グルメやショッピングがメインになりがちですが、アラフィフの私たちには、健康も大切なテーマです。
そんな時におすすめなのが、ポリョンサでのへそ灸体験。まるで家の近くにあったら毎週でも通いたくなるほど、私はこの場所に魅了されました。近くにあったら回数券、絶対に買いますね(笑)。
旅の疲れを癒したり、これから始まる旅を元気に過ごすために、体と心を芯から温めるへそ灸を試してみませんか?自分へのごほうびとして、ゆったりとした時間を過ごすのも素敵です。次の韓国旅行の予定に、ぜひ癒しの時間をプラスしてみてくださいね。
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